「やるべきことは分かっているのに、なぜかやる気が出ない」「タスクをいつも先延ばしにしてしまう」こうした悩みを持つ人は多くいます。実は、これには心理学的な理由があります。本記事では、やる気が出ない原因を心理学的に解説し、具体的なタスク管理術を紹介しながら解決へのヒントをお伝えします。
やる気が出ない原因は心理学的に説明できる
人が行動に移せない心理的要因として代表的なものが以下の3つです。
1. メンタル・コントラスト不足
メンタル・コントラストとは、「望む未来」と「現状」を明確に比較することで、行動に必要なエネルギーを引き出す心理手法です。心理学者のOettingenらによる研究では、メンタル・コントラストを用いると、自分が理想とする未来を達成するために必要なエネルギーや行動力が高まることが明らかにされています1 2。しかし、多くの人は理想的な未来をイメージするだけで満足してしまい、具体的な障害や問題点を避けてしまいがちです。実際に、理想だけをポジティブに空想すると、生理的・行動的なエネルギーが低下し、結果として行動に結びつかなくなることが実験的にも示されています3。そのため、理想を描くだけでなく、現実の障害をはっきり認識することが重要です。

2. 認知負荷が高すぎる(チャンク化不足)
やるべきことが漠然としていると、脳が感じる負担(認知負荷)が高まり、行動開始が困難になります。心理学ではタスクを小さく具体的な行動(チャンク)に分割することで認知負荷が減少し、行動が容易になることが実証されています。

3. 進捗が見えないことへのストレス(Progress Principleの不足)
行動が継続できない原因の一つは、小さな成果を認識できないことにあります。進歩が可視化されないとモチベーションはすぐに失われてしまいます。

先延ばし癖を治す心理学を応用した『するたす』活用法
『するたす』は心理学のエビデンスに基づいて設計されたAI搭載タスク管理アプリです。具体的な活用方法は以下の通りです。
ステップ1:メンタル・コントラストで目標設定
タスク入力時に「望む未来」と「現在の障害」を明確に記入します。例えば「企画書を完成させて評価される」と「アイデアがまとまらない」などのように、明確な対比を書き出すことで、行動への意欲が自然に高まります。
ステップ2:AIによるチャンク化(サブタスク分解)
『するたす』は入力されたタスクを3〜7個の明確で具体的なステップにAIが自動的に分割します。最初のステップは特に小さく、5分以内に終わるよう設定されるため、心理的抵抗が格段に減少します。
ステップ3:小さな成功体験でモチベーション維持
『するたす』では、完了したタスクが明確に可視化されます。この小さな成功体験(Progress Principle)により、次の行動へのモチベーションが高まり、自然な連鎖が生まれます。
おわりに
心理学を活用し、『するたす』を使うことで、「やる気が出ない」「先延ばししてしまう」といった課題を解消できます。ぜひ『するたす』を活用して、今日から小さな一歩を踏み出してみてください。

- Oettingen, G., & Mayer, D. (2002). The Motivating Function of Thinking About the Future: Expectations Versus Fantasies. ↩︎
- Kappes, H. B., Singmann, H., & Oettingen, G. (2012). Mental contrasting instigates goal pursuit by linking obstacles of reality with instrumental behavior. ↩︎
- Kappes, H. B., & Oettingen, G. (2011). Positive fantasies about idealized futures sap energy. ↩︎