数字を追っているのに成果が安定しない――そんなとき、会議では「もっと頑張ろう」で終わっていませんか。KPIとは、最終目標(KGI)までの道のりを、コントロール可能な中間指標に置き換える方法です。曖昧な「頑張る」を、誰が・いつ・どう動くかに変換できれば、進捗は自然と見える化されます。本稿では、定義→設計→例→運用の順に、日々の行動へ落ちる実務の型を示します。読み終えるころには、明日からの会議で合意できるKPI案が手元に残るはずです。まずは現状のつまずきを整理しましょう。
この記事で解決できること
- KPIとKGIの違いが一度で腹落ちし、日々の行動へつなげられます
- SMARTとKPIツリーを使い、測れる・動ける指標に設計できます
- 小規模チームでも続く運用(レビュー/改善)が回せます
『KPIとは』を検索する人が今抱えていること
よくあるつまずき
- 目標が「売上◯円」だけで、日々の行動に落ちない
- 測れない指標(例:満足度を“なんとなく”)や、担当者が操作できない遅行指標ばかり
- 指標が多すぎて優先順位がぼやける/部門で定義が違う
- レビューの場が“数値報告会”になり、学びや改善に結びつかない
「KPIとは」の定義とKGIとの違いで知りたい核心
- KGI:最終到達点(例:四半期売上2,000万円)
- KPI:KGIに至るプロセスのコントロール可能な中間指標
- つなぎ方:KGI=(商談数×成約率×平均単価)×期間、のように数式で分解し、各要素をKPIに
『KPIとは』が曖昧になる背景
SMARTで『KPIとは』を実務に落とす基礎(初出の補足)
SMART:Specific/Measurable/Achievable/Relevant/Time-bound
- Specific:指標と計算式を定義(例:商談数=週内の初回打合せ件数)
- Measurable:計測方法・ツール・更新頻度を明記(BI/スプレッドシート/GA4等)
- Achievable:過去実績とリソースから現実的なレンジを設定
- Relevant:KGIとの数式上の関係が説明できる
- Time-bound:締切(週次/月次)とレビュー日を固定
指標設計を図にせず言語で描く:『KPIとは』の分解イメージ
- インプット(投入):広告費、稼働時間、仕入点数
- アクティビティ(行動):LP改善回数、商談アポ数、オンボーディング完了率
- アウトプット(結果物):資料DL数、商談化率、NPS回答件数
- アウトカム/成果:売上、解約率、LTV
→ 「インプット→アクティビティ→アウトプット→アウトカム」の鎖を数式でつなぐと、KPIツリーは自然に立ち上がります。
現場で『KPIとは』を運用に落とす具体策
『KPIとは』を機能させる5ステップ
- 北極星(KGI)を明確化:例)四半期売上2,000万円
- 数式で分解:売上=流入×CVR×平均単価×継続期間
- 先行指標を選ぶ:担当が今日動けるKPI(例:週の初回商談数、週の改善チケット完了数)
- SMARTで目標化:例)「今月、初回商談50件/週次レビュー毎金曜」
- レビューの型を固定:週15分で「良かった仮説/悪かった仮説/次の一手」を1つずつ
部門別ミニ例
- 営業:初回商談件数、提案提出率、案件の平均停滞日数
- マーケ:有効セッション数、CVR、リードのMQL化率
- CS:オンボーディング7日以内達成率、ヘルススコア改善率、解約兆候の検知件数
- 開発:デプロイ頻度、リードタイム、障害MTTR、品質関連バグ率
- 採用:応募母集団数、一次通過率、リードタイム(内定まで日数)
『KPIとは』で起こりがちな失敗と対策
- 失敗:KPIが多すぎる → 対策:上位3つに絞り、残りは監視指標へ
- 失敗:コントロール不能な遅行指標だけ → 対策:必ず先行指標を1つ入れる
- 失敗:定義が人によって違う → 対策:1枚の定義書(名称/計算式/計測方法/責任者/更新頻度)を作成
- 失敗:レビューが数値読み上げ会 → 対策:仮説→実験→学びの形式で1つ学びを書く
『KPIとは』を学ぶ小さなケーススタディ/ミニワーク
3分テンプレ:『KPIとは』→数値→行動の変換
- KGI:月の新規MRR+100万円
- 数式:MRR=新規契約数×平均単価
- KPI(先行):1週の初回デモ実施数=40件
- 行動:アポ獲得メールを毎日20通/ABテストを週2回/失注理由のタグ付けをその日中
- レビュー(金曜15分):良かった仮説1つ/悪かった仮説1つ/来週の一手1つ
→ 上を自社用に3分で書き換え、今週から回してみましょう。
『KPIとは』を定着させるツール活用
最小構成で『KPIとは』を運用開始
- データ:スプレッドシート1枚でOK(列:日付/指標/実績/目標/差分/メモ)
- 可視化:週次で1つのグラフだけ(先行指標)。色や装飾より比較可能性を重視
- 会議:週15分、参加者は実行責任者のみ。議事は「仮説・実験・学び・次手」だけを1行で
AIタスク管理「するたす」で曖昧タスクを分解し、KPIに直結する“次の一歩”を3分で決める
FAQ(『KPIとは』と周辺の疑問)
- Q: KPIとは具体的に何ですか?
A: KGI(最終目標)に至るプロセスの中で、担当者がコントロールでき、測定可能な中間指標です。 - Q: KPIとKGIの違いは?どう結びつけますか?
A: KGIを数式に分解し、要素ごとにKPIを置きます。例:売上=商談数×成約率×単価。 - Q: OKRとKPIの関係は?
A: OKRは「何を達成したいか(O)」と「成果の尺度(KR)」の枠組み。KRにKPIを採用すると整合が取りやすいです。 - Q: KPIはいくつが適切?
A: 実行KPIは3つ前後に絞るのがおすすめ。他は監視指標へ。 - Q: 先行指標と遅行指標の使い分けは?
A: 遅行(売上/利益)はゴール確認、先行(商談数/改善回数)は行動を決めるために使います。 - Q: うまくいかない原因は?
A: 測れない・操作できない・多すぎる・レビューが機能していない、のいずれかに集約されます。
注意書き
- 本記事は一般的な実務知見に基づくガイドです。業界や事業フェーズにより適切な指標は異なります。人事評価やコンプライアンスを伴う運用は、自社規程に沿ってご判断ください。
まとめ
- KPIとは、KGIに至る道のコントロール可能な中間指標
- 数式で分解→先行指標を選定→SMART化→レビューが基本線
- 指標は3つ前後に絞り、定義書と計測方法を明文化
- 週15分のレビューで仮説→実験→学びの循環を作る
- 次アクション:3分テンプレを自社用に書き換え、今週の会議で合意
まずは『するたす』で小さく始める(無料枠あり)
- 曖昧なタスクをAIが小さく分解し、最初の一歩が決まります
